セミ・クリアな瑠璃色でキリリと菱形に面取。大きめの細長14面体ローマン・ビーズ

本品は、細長のセミ・クリアな瑠璃色（青色）管玉を、面取りした14面体ビーズです、管玉をマーバー台に押しつけ、直方体に成形し、穿孔両面から4隅を面取りし、2等辺三角形を作り、側面には綺麗な菱形が出現しています。こうして側面、穿孔両面からの三角名で計12面体、それに穿孔面2の14面体で、シャープな面取りが特徴的な、質の高い面取りローマン・ビーズです。 　入手時に、アフガニスタン出土、前1C～後1Ｃ頃の制作と説明されました。本品の胎には。多数の気泡が見られ、融解温度がそれほど高くない状態でガラス製造とビーズ制作がなされたことを示しています。また、穿孔された孔は胎に比して大きく、面取りのため8角形となっていますが、穿孔面のガラスの厚さは約2㍉に整えられ、品の高いカットが施されています。長年の使用により、キリリとした面の縁にカケが生じ、画像では白線に見えます。 　側面の平らな菱形のうち細長い方の菱形頂点近くに、マーベル台で押し延ばした跡と思われる、何本かの山型カッコ｛)｝の跡が見られます(6枚め）。 　ローマ期には、セミ・クリアなガラスは、濃い緑や青緑のガラスは、酸化状態で酸化第二銅CuOを用い着色し、酸化第一銅（Cu２O）や硫化銅（CuS）は青色となります。ガラスの自然色の水色は、2%–13%銅を加えると濃くなり、銅は半透明の青色を暗くて濃い緑色とし、ローマ期や、前14C頃のメソポタミアでもこの方法が用いられました。 　研究書　A　Bead Timelineには、2C頃に緑や青の管玉や細長の双円錐型のローマン・ガラス・ビーズが掲載され、1C-3Cには、カーネリアンやラピスなど自然石を、キリリと面取りした立方体ビーズが、南部インドからの流入ビーズとされています。本品類例は確認できませんが、関連玉の存在から、ガラス製面取りビーズ制作の可能性はありそうです。 実際、細長の不透明（セミ・クリア）な青、面取りビーズは、ヨルダンの首都アンマン近郊のサイトから、主に4-6C頃の宝飾品とともに出土し、類例は5-6Cにダニューブ川下流域、ルーマニアやウクライナなどで広く出土するとされます。 大きさもあり、ペンダント・トップにお使い頂くと、瑠璃色ガラスのもち、類例も出土した2000年前の風合いを身に着けていただけます。 サイズ：長さ約16.5㍉　幅約7.5㌢　孔径約4.5㌢

カテゴリー	ホビー・楽器・アート>>>美術品・アンティーク・コレクション>>>その他
商品の状態	やや傷や汚れあり

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